東和酵素株式会社は、独自開発の酵素・微生物製剤「ミタゲン」を使って、化学工場の排水や塗装ブースの循環水など、有機汚染物質の処理・水質改善に取り組んでいます。この「ミタゲン」は、排水処理施設や家庭用浄化槽、工業塗装設備で広く使用され、処理効率の向上、水質改善、悪臭の低減などに貢献しています。持続可能な水処理ソリューションとして、環境負荷を抑えながら、多くの現場で採用されています。
排水・汚水の浄化処理のためにブレンドされた酵素・微生物製剤です。
本製剤に含まれるミタゲン菌は、土壌に存在する枯草菌の一種で、酸素を必要とする好気性細菌です。ミタゲン菌は集落(フロック)を形成し、周囲の有機物を分解します。
水と接触すると、数十分以内に増殖を開始し、他の菌が死滅するような過酷な環境でも生存できる非常に耐性の高い菌です。
ミタゲン製剤は、製品1gあたり30億~120億個以上のミタゲン菌を含有しており、工場などの排水処理施設から家庭用浄化槽、工業塗装設備に至るまで、幅広い排水・汚水の処理に利用可能です。また、処理水の水質改善やニオイの低減にも効果があります。
ミタゲンは活性汚泥処理のためにブレンドされた酵素・微生物製剤で、製品1gあたり30億~120億個以上のミタゲン菌を含有しています。
ミタゲン菌(正式名称:Bacillus subtilis TOWA菌)は枯草菌の一種で、好気性細菌に分類されます。フロックを形成し、周囲の有機物を分解することで排水処理に貢献します。
水に投入すると数十分以内に増殖を開始し、環境の変化に応じて「芽胞」を形成することで、温度変化や負荷変動に対する耐性を発揮します。さらに、沸騰水中でも生存可能なほどの高い耐久性を持つ菌です。
工場の排水設備や浄化槽設備における生物処理効率の低下や処理水質の悪化、バルキングによる汚泥の沈降不良などの問題に加え、工業塗装設備における塗料カスやニオイの課題にも対応可能です。こうした課題の解決策として、ぜひ「酵素・微生物製剤ミタゲン」の導入をご検討ください。
図1.ミタゲン菌のEM写真
バチルス・ズブチルス生活環
出典:「芽胞学」蜂須賀養悦著 東海大学出版会(1988年)
ミタゲン菌は他の菌が死滅してしまう厳しい環境でも生息することが可能です。